知って言葉に詰まることもある
2001年7月7日 真面目くさった話を…。
東京の知人のところに行く。
沖縄旅行に行った時のメンバー(今日の出席メンバーとは異なるが、ベースになる面々はだいたい同じ)が、時々、人を招待して、話を聴いて、その後、酒を飲んだり、食べたりするのだ。
今日は「米軍人・軍属による事件被害者の会」の代表の人に話を聴く。沖縄駐留の米軍人・軍属とその家族の横暴ぶりは、マスコミなどで報じる以上に深刻なようだ。
殺人・強盗・強姦・放火などの凶悪犯罪によって1年に1人が殺害され、月に二件の犯罪で逮捕者が出る。
交通事故は年間1000件を越える。1日に3件はどこかで交通事故が起こる。
これらの犯罪・事故によって、米軍人・軍属並びにその家族が、刑事的に罰せられる事はあんまりない。日米地位協定によって、加害者の身柄引渡しに待ったがかかるのだ。
刑事罰の判決が出されても、執行猶予付だったり、刑自体が軽い。そのうちに加害者は本国に異動になる。それも左遷ではなく、大抵、栄転である。
民事訴訟で、損害賠償を求めても、勝ち取るまでが大変である。
防衛施設局などの役所は「訴訟は起こすな。弁護士や議員は連れてくるな」と言う。
周囲やマスコミの中には、「金が欲しいから訴えるのだろう」という反応もあるらしい。
訴訟を起こせば、ただですら名前が表沙汰になる。親しい人が亡くなったり怪我をしたばかりの人には、行動は一層エネルギーを要する。
損害賠償を勝ち取れても、加害者本人は1銭も支払わない。日本政府と米政府が支払う。米政府の支払いは2割にも満たず、ほとんどを日本政府が支払う。
一連の行動をしていて、米政府・米軍並びに個人・日本政府の誠意のなさを強く感じるようだ。
自分でひどい目に遭わなければわからないということなのだろう。米軍人個人が、日本人に同じような凶悪犯罪の被害に遭ったらどうだろう。
沖縄の人々のように泣き寝入りをしないで済むだろうけれど…。
今、沖縄の人たちは、無力感に陥っているそうだ。
日常的にひどい目に遭っているのに、本土の人間はほとんど助けてくれない。
酷い事が日常化しているから、いちいち驚いていては心身が持たない。だから、心が閉じてくる。
革新系の運動は行き詰まっていて、次の有効な手を打てない。6年前の暴行事件をきっかけに起こった運動の対策として、土地の収用を知事が拒否しても、首相が代わりに執行できるなどできるようになったので、行政的に有効な手立てが無くなってきているのだ。
有効な手立てを講じられないでいるうちに、保守系が政治的に優勢になる。国の補助金や公共事業のうまみに乗っかるには保守系が有利なのだ。
沖縄経済は日本の地域経済の中では、貧しい方である。(あるいは意図的に?)自立した産業・経済が育っていないので、基地・公共事業・各種補助金が頼りだ。
自衛官を志望する若者は多い。公務員だから、貧しい沖縄にしては待遇が良いのだ。
基地で働くと、国家公務員に準拠する待遇で雇用される。
こうなると、変に反抗的なことをすれば、食べて行けなくなる。泣き寝入りせざるを得ない。
本土でも沖縄と同じような目に遭わないと、本当に自分たちのことを考えてくれないと思っている。
米軍人などによる事件・事故は全国的に増加傾向にある。沖縄に次いで米軍関連の施設が多いのは横浜の防衛施設局管内であり、この傾向は顕著である。
こうしたシリアスな話を聴いて、何も言えなくなった。
何か質問したり、自分の考えを言うのも愚かなような気がして、飲み会のための買出し行く人たちに、さっさと付いて出かけた。
飲み会自体は和やかで楽しいものだった。
東京の知人のところに行く。
沖縄旅行に行った時のメンバー(今日の出席メンバーとは異なるが、ベースになる面々はだいたい同じ)が、時々、人を招待して、話を聴いて、その後、酒を飲んだり、食べたりするのだ。
今日は「米軍人・軍属による事件被害者の会」の代表の人に話を聴く。沖縄駐留の米軍人・軍属とその家族の横暴ぶりは、マスコミなどで報じる以上に深刻なようだ。
殺人・強盗・強姦・放火などの凶悪犯罪によって1年に1人が殺害され、月に二件の犯罪で逮捕者が出る。
交通事故は年間1000件を越える。1日に3件はどこかで交通事故が起こる。
これらの犯罪・事故によって、米軍人・軍属並びにその家族が、刑事的に罰せられる事はあんまりない。日米地位協定によって、加害者の身柄引渡しに待ったがかかるのだ。
刑事罰の判決が出されても、執行猶予付だったり、刑自体が軽い。そのうちに加害者は本国に異動になる。それも左遷ではなく、大抵、栄転である。
民事訴訟で、損害賠償を求めても、勝ち取るまでが大変である。
防衛施設局などの役所は「訴訟は起こすな。弁護士や議員は連れてくるな」と言う。
周囲やマスコミの中には、「金が欲しいから訴えるのだろう」という反応もあるらしい。
訴訟を起こせば、ただですら名前が表沙汰になる。親しい人が亡くなったり怪我をしたばかりの人には、行動は一層エネルギーを要する。
損害賠償を勝ち取れても、加害者本人は1銭も支払わない。日本政府と米政府が支払う。米政府の支払いは2割にも満たず、ほとんどを日本政府が支払う。
一連の行動をしていて、米政府・米軍並びに個人・日本政府の誠意のなさを強く感じるようだ。
自分でひどい目に遭わなければわからないということなのだろう。米軍人個人が、日本人に同じような凶悪犯罪の被害に遭ったらどうだろう。
沖縄の人々のように泣き寝入りをしないで済むだろうけれど…。
今、沖縄の人たちは、無力感に陥っているそうだ。
日常的にひどい目に遭っているのに、本土の人間はほとんど助けてくれない。
酷い事が日常化しているから、いちいち驚いていては心身が持たない。だから、心が閉じてくる。
革新系の運動は行き詰まっていて、次の有効な手を打てない。6年前の暴行事件をきっかけに起こった運動の対策として、土地の収用を知事が拒否しても、首相が代わりに執行できるなどできるようになったので、行政的に有効な手立てが無くなってきているのだ。
有効な手立てを講じられないでいるうちに、保守系が政治的に優勢になる。国の補助金や公共事業のうまみに乗っかるには保守系が有利なのだ。
沖縄経済は日本の地域経済の中では、貧しい方である。(あるいは意図的に?)自立した産業・経済が育っていないので、基地・公共事業・各種補助金が頼りだ。
自衛官を志望する若者は多い。公務員だから、貧しい沖縄にしては待遇が良いのだ。
基地で働くと、国家公務員に準拠する待遇で雇用される。
こうなると、変に反抗的なことをすれば、食べて行けなくなる。泣き寝入りせざるを得ない。
本土でも沖縄と同じような目に遭わないと、本当に自分たちのことを考えてくれないと思っている。
米軍人などによる事件・事故は全国的に増加傾向にある。沖縄に次いで米軍関連の施設が多いのは横浜の防衛施設局管内であり、この傾向は顕著である。
こうしたシリアスな話を聴いて、何も言えなくなった。
何か質問したり、自分の考えを言うのも愚かなような気がして、飲み会のための買出し行く人たちに、さっさと付いて出かけた。
飲み会自体は和やかで楽しいものだった。
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