水族館と……

2005年7月30日 友達
 暑さ本番となりました。

 今日は、東京在住の仲間を中心に品川にある水族館に行こうということになった。女性四人と私を含む男性が二人の総勢六名で、なぜか女性は全員浴衣姿であった。
 目的地は、プリンスホテルの中にある、エプソンの水族館だ。
 しながわ水族館をイメージしていたのだけれど、初めて聞いたその水族館は、入場待ちの列もあって、なかなか盛況だった。
 典型的な都市型の水族館というか水族館タイプのアミューズメント施設だ。どこかしら、サンシャイン60の水族館などを思い出させられた。
 それはそれとして、なかなか面白かった。
 入り口に、海の動物などをあしらったメリーゴーランドがあり、楽しげだ。水族館以外のアトラクションは1階部分にあるようだ。
 水族館も人が多い。
 どの魚の前も人が多いのだけれど、イルカやアシカのショーは人気が高く、立ち席すら満席になることも。
 ペンギンの水槽も人気が高い。私は、間近で見るのを諦めてしまった。
 通路に広がりがある割に、面白い見ものが、水中トンネルで見られるサメやエイなどだろうか。透明なトンネルの上に、ノコギリザメがうつぶせになって寝ているのだけれど、通路から見上げる顔状のものがユーモラスで面白い。それが、2匹も3匹もそんな状態だったりすると、笑ってしまう。サービス精神が旺盛なんだか、不精なのだか、よくわからない人たちである。

 水族館を一通り堪能して、ふと、浴衣の話になる。
「Mくん、浴衣を買おうかとか言っていたわよねー」
「できたら、買いたいとは思いますけれどね」
「だったら、みんなで一緒に行こうか?」
「え?皆さんのご予定などはどうなるんですか?」
 特に異論はない様子。いいんでしょうか……?
「というわけで、浴衣見に行こー!」
と、みんなで銀座方面に行くことになりました。

 有楽町のプランタンで、十字絣の着物を見たが、他にも見てみようかとなり、銀座の方へ。
 浴衣姿の女性陣の写真を、銀座を背景に撮影する。
 帯などは案外、デパートでない店のほうが安い。帯と下駄を購入。
 三越や松屋にも行ったけれど、サイズがなかったりだった。ちょっと惜しい感じがする。
 三越では十字の絣を試していると、着物姿のお店の人に「夏目漱石の『坊ちゃん』風ですね。お似合いですよ」と言われたのだが、サイズがなくて断念(並んでいた商品はLLしかなく、私はLだった)。
 この状況を見たお店の人は「でしたら、銭形平次風はいかがかしら?鬼平も良いのでは?」と言い出す。なかなか面白いセンスだけれど、仲間内(特に女性陣)で考えられていた、イメージとは合わない。
 結局、プランタンで浴衣を購入。
 十字の絣に、黒を基調とした帯を締め、下駄を履く。
 すっかり明治の書生風に出来上がった。我ながら気に入った。
「とても似合うわよー。格好いいわね」
 ありがとうございます。これも、皆様のおかげです。
 記念撮影もバッチリしました。

 その後、食事をしつつ飲んだり、歓談して別れた。
 後半の浴衣の話がすっかり盛り上がってしまい、水族館は何となく霞んでしまう。ノコギリザメの立場はいったい?
 浴衣を脱ぐわけにもいかず、そのまま地下鉄に。何だか目立つようで(おそらく、下駄のせいか)、ちょっと恥ずかしいものがあったけれど、花火大会だったので、そうでもなかった。
 たまには良いかもしれない。
 あとは、ちゃんと着こなせるかどうかだ。
 なんとも取りとめない様ですけれど、仲間内ではつながるんですよね。

 今日は天気が良い。なかなかに暑い。
 11時、浅草雷門前で待ち合わせ。日差しがやや厳しい。

 今日の予定は、仲間の一人であるKさんの案内で、三社祭→街歩き→長命寺の桜餅と言問団子を食べる→向島百花園……となっている。
 夜は、昨年末に見たフラメンコの人がライブをするので、それを見に行くことになっている。さて、どうなるやら。

 時間どおり来たのは、KさんとYさんと私の3人であった。あとの人は追々、合流するようだ。
 11時半過ぎだったろうか、FさんとHさんも合流してきた。
 その前後で、浅草寺まで行くことにして、道々、買い食いする。結構、そそられるものだ。
 せんべい、瓦せんべい、カルメ焼き、豆腐ソフト……。
 Kさんが妙に購買意欲が旺盛な様子だ。
「朝ご飯食べてなかったんだよ」
 さいでしたか(あとでたこ焼きをご相伴になりました。美味しかったですよ。ごちそうさまです)。
 浅草寺の裏手には、町内神輿が集まってきていて、混雑も増している。お祓いを受ける前の神輿を写真に収める人も数多い。
 浅草神社(三社様)にお参りして、庫に収められている神輿も見物する。なかなか立派だ。
 三社様の裏手のほうに、小さなお稲荷様が祀られている。新門辰五郎が祀ったのだそうだ。あ、「慶喜」ですね(辰五郎は大河ドラマで、北島三郎が演じていた人)。
 Lさんが合流してきた頃に、神輿の宮出し(渡御)が行われる。神輿の数は百基にのぼるそうな。とてもそこまでは見物できんな。
 お祓いを受けた神輿が、順番に浅草神社の鳥居をくぐって、渡御してゆく。見たりお囃子を聞いたりしていて楽しいけれど、全部は見られない。
 途中で抜け出して、浅草寺から脱出する。
 あとは、Kさんのご案内で、待乳山聖天、三囲神社、向島百花園などを見て歩く。待乳山は、大根と巾着の絵馬が楽しい。
 途中、墨田川沿いを歩いて、長命寺の桜餅と言問団子を食べる。ちょうど良い休憩だ。
 向島百花園は初夏の陽気で草木の活気が感じられる。一見、放置され、秩序がないように見えるけれど、実はちゃんと手入れされている結果なのだ。
 百花園まで歩いたあたりで、Hさんが「東京一怖い滑り台が公園にあるんだけれど、行こうよ」と言い出す。どんなものなのか、興味がある。
 向島から京島へ歩く。途中の商店街でまた買い食いをする。ついでにビールやサワーなどのアルコールも調達。
 公園まで行くと、確かになかなか立派な滑り台がある。
 ちょっと恥ずかしいけれど、滑ってみる。勢いがつくと、ちょっと怖いかも。
 最近の子供は発育が良い。中学生のように見えるけれど、たぶん小学生だろう。女の子はともかく、男の子で、やや肥満気味な子供が、たまーに見られるのは、ちょっと気になる。大丈夫かな?
 女の子が結構、この滑り台で遊んでいる。中には立ったまま、スイーッと滑っていく子もいて、楽しい。
 立ち滑りにもチャレンジする。何とかやれるものだ。
 Hさんには「腰が引けてるよ」と笑われたけれど。

 夕方まで遊んでから、東中野まで移動。19時頃には着くことができた。
 大きな舞台ではなく、お店の中の舞台でフラメンコのライブをしていらしたのだけれど、熱気というか真剣さが見ている側に伝わってきて、少し緊張してしまった。
 あちらのフラメンコって、案外、こういう風に日常的に味わっているのだろうか。だとすると、結構、贅沢なものだ。慣れてしまうと、どうということもないのかもしれないが。

フラメンコ見物

2004年12月19日 友達
 2ヶ月ほど前、知人の女性から、フラメンコの発表会をするので見に来てほしいと言われた。今日がその日だ。
 なかなか見事なものだった。変なことを思い浮かべながら見てしまったが。
 研究会を主宰している先生以外は、何人かで踊る。足音高く、格好良く踊る様は、歌舞伎を連想させられるものだった。
 バンドの生演奏が付くのだが、ギターも弾いているから、変な連想が働いてしまったようだ。「ギター」→「ジプシーキング」→「鬼平犯科帳」→「時代劇」という連想が働き、歌舞伎に思い至ってしまうという連想回路も働いたようだ。
 この奇妙な感想は、舞台終了後に、知人の女性に仲間と共に会って、強まってしまった。化粧が濃いのだ。舞台上で踊るので止むを得ないのだが、知人の一人が「歌舞伎の隈取みたいだね」と言っていたのには心の中で同感だと思った。歌舞伎が悪ければ、京劇でも良いが、同じことだ。
 他の知人の女性も踊っていたのだが、面識があまりなかったこともあり、観劇中は見分けがつかなかった。これは我ながら、ショックだった。今後、オペラグラスは必須だと思った。
 全体に新鮮な見ものだったので、良かった。今後も見に行きたいと思う。
 ふと、宝塚歌劇も見たくなった。どんな風だろう。とは言え、男一人で見に行く気にはならないが。

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