函館3日目。
 昼間はずっとゲームをする。
 今日はF氏のソード・ワールド(3部作構成)である。
 Tさんはグラスランナーのレンジャー&シーフ、S氏はエルフ、H氏は世間知らずのプリースト&ファイター、私は無頓着な女魔術師というキャラクターをそれぞれプレイする。
 皆、馴染みのシステムなので、順調に進行した。結構楽しめたのではないか。

 夜、ジンギスカンを食べに行き、郊外の風呂屋にも行って入浴もする。
 今晩が函館最後の夜か…。
 そう思って、私個人としては少々感傷的になっていたかもしれない。
 F氏がクルマを運転しつつ
「明日の事なんだけどさあ。船の時刻はどうなっているの?」
 と言う。
「朝7時半の前は、5時20分とかになってしまうよ」
 しばし、雑談風。
「でもさあ、朝早く出発してロクに眠れないなら、今夜中に出発しても同じじゃないか?」
 とF氏。
 え、何ですと?
「そうだね。それでもいいんじゃない」
 とH氏。
「ちょっと、待った。S氏の意見はどうなんですか?」
「別に構いませんよ。車中ではどうせ眠ってしまいますし」
 S氏まで同意のようだ。
「今から出発というのはどうだろう?船の時刻は?」
 こう言われて時刻表を調べる。
「23時半発というのがあるけれど…」
 今の時刻は22時15分ごろであろうか・
「宿代は払ってあるし。ホテルにいったん戻って荷物をまとめて…。何とかなりそうだね。よしそうしよう」
「でもその船は、行きに乗った船とは別の場所を発着するものですよ」
「私が案内するから大丈夫」
 とTさん。
 そうまで言ってくれるのなら…。
 でも私の心中は、前田利家のように算盤を弾いて、「どうしても足りん」と思っている。根が小心者なのである。
 一方のF氏は「それもまたよし」と、前田慶次郎のようにゆったり構えている。
 船会社に予約を入れる。
 23時までにターミナルで手続きを取って欲しいとのこと。
 22時半過ぎ、ホテル着。早速準備して、急だがチェックアウトする旨をカウンターに言う。
 22時40分過ぎ、Tさんの家にいったん寄る。道案内をしてくれる彼女のクルマを取ってくるためである。
 22時50分過ぎ、ターミナル着。慌てて手続きを取る。間に合った。
 出航まで30分。感傷的な気分になる。
 人見知りするラブガールにもようやく馴染んできたのに、残念だ。
 何となくそうしたくなって、ラブガールを抱き上げる。
 妹にもそうしてやったのを思い出したのだ。
 ラブガールはキョトンしていたが…。
 23時半出航。

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