アユタヤへ
2002年2月22日 夜遅く着いたから、昼近くの出発である。
今日はアユタヤに向かう。
バスは強力に冷房をかけている。
暑いところだから快適ではなるが、寒く感じる事もしばしばだ。長袖のシャツが便利だ。もっと暑かったらマズイだろうが、上に着ているシャツの下はTシャツなので、まあ良いだろう。
タイは自動車を多く見かける。
1970年代後半から80年代前半の日本のような状況に、今風の自動車や環境が入りこんでいる。高速道路は立派なのだが、地下鉄などの公共交通がよく整備されていない。沖縄もそうだったが、大変だなあ。
自動車、特に外国車は、税金が高いという話だが、多数の外国車が走っている。
ダイムラーのマーク入りの自動車・バスはもちろん、トヨタ・いすゞ・三菱などの日本車も多く走っている。
バンコク空港から、日本企業の大きな広告を見ている時もそうだが、日本に関するものをモノで見てどこか安心している自分がいる。そのことにふと気がついた。
モノ以外に何かないのか。モノだけでも存在感を示せるだけでも、まだ良い方なのか。
アユタヤのバンパイン宮殿。アユタヤ王朝の宮殿を、現王朝が継いで離宮のようにしてしまっている。日本の、京都御所か那須御用邸とかみたいなものか。
王宮内にある建物は、統一された様式はない。欧風建築が多いが、中国風建築もある。その時々の王様が趣味で造ったようだ。
「この先に緑色の象がいますよ」とツルベが言う。
皆、先へ歩いていくと、象の形に刈り込んだ木がいくつも庭園に配置されている。確かに緑色の象だ。きれいだ。
家族は深緑色の象がいるのだと思っていたらしい。私も同様だ。
外にいるとさすがに暑く、熱が体に篭ってきた。長袖のシャツを脱いで、Tシャツになる。
でも、バスに戻ってしばらくいると、やや寒い。
昨日の疲労も残っているから、バスでは結構眠ってしまう。
日本人町の跡というのにも行く。
といっても、山田長政らの時代だから、相当前であるし、痕跡はほとんどない。
あるのは、石碑や公園風に整備された跡地、土産屋の「山田家」だけである。
公園の奥を、大きな川が流れている、バンコクに続くのだろうか。
土産物屋はイヤなので、川を艀を連ねた船が、いくつか往来しているのをボケ―ッと見る。蝉がやかましく鳴いている。日本とは違う鳴き声だが、夏を彷彿とさせる。
アユタヤは古い町である。アユタヤ王朝があったこともあり、寺院が沢山ある。かなりの数の寺院がミャンマーとの戦争によって荒らされて、そのままになっている。
ちゃんと残っている寺院では、塔に上ってみた。急な階段だが、上るにはさほど苦にならない気がした。
眺めは素晴らしい。塔の周囲を同じような仏像が囲んでいる。五百羅漢状態である。
塔内部の天井には、コウモリがたくさんぶら下がっている。塔の内部だか下には仏舎利(釈迦の遺骨)が安置されているとされているが、何もなさそうだ。
他の寺院でも、塔の小窓から鳩が出入りしており、西アジアの方によくあるというピジョンハウスを連想する(肥料になる糞を取るために用意する鳩の家)。
塔からの眺望を堪能した後、下りようとして足が竦んだ。上りでは意識していなかったが、高さが意外にあるし、階段の傾斜も急なのだ。
下りた後、改めて塔を見てみる。大きさ・高さともにすごいのだが、やや傾斜している。地盤が軟弱なのか、作った年代が古かったため建築技術が未熟だったためなのか。
象にも乗った。
二人一組だが、人数の関係で私は一人で乗る。
乗り心地は良くない。象が一足踏み出すごとに揺れるし、一人で乗っているせいか安定しない。いまどきの乗り物のようにはいかないようだ。
それにしても昔は、象に乗って戦争なんかよくできたものだと感じた。大きい動物だから、今の戦車とか装甲車のような感覚だったのか。
変わった体験ができて面白かった。
母親と妹は、一緒に乗ることができた。彼女たちも象乗りを堪能したようだ。カメラ持ってくりゃ良かった(持ってないけれど)。
夕食を、途中のホテルのレストランで食べる。なぜかカラオケもやっていて、それがうるさい。
タイ人女性が「川の流れのように」とか「知床旅情」を歌っている。
日本人客がいるから、ウケ狙いなのだろうか。こちらにすれば迷惑なだけなのだが。これがウケるという思いこみは勘弁してほしい。
バンコクに帰る際、オプションで申し込んだタイ式マッサージをやってもらう。
足を洗ってもらってから、用意された個室で着替えて、寝転がってマッサージしてもらうのである。
移動の疲れが溜まっていたのか、やってもらう内に眠くなってくる。
マッサージ師の女性は、苦戦していたようだ。
「カタイ、カタイ」と言いながら、いろいろマッサージしてくれる。若くて体力はあるだろうに苦戦するとは、我ながら体が結構固いようだ。
マッサージ師の女性は、私の体を伸ばしたり揉み解したり、うつ伏せになったところを全身の体重をかけてみたり、体をひねって見たり、海老反りにしてみたりと、いろいろ試みてくれた。
お疲れ様です。
ホテルに着いて、一風呂浴びると、すぐ眠りについた。
今日はアユタヤに向かう。
バスは強力に冷房をかけている。
暑いところだから快適ではなるが、寒く感じる事もしばしばだ。長袖のシャツが便利だ。もっと暑かったらマズイだろうが、上に着ているシャツの下はTシャツなので、まあ良いだろう。
タイは自動車を多く見かける。
1970年代後半から80年代前半の日本のような状況に、今風の自動車や環境が入りこんでいる。高速道路は立派なのだが、地下鉄などの公共交通がよく整備されていない。沖縄もそうだったが、大変だなあ。
自動車、特に外国車は、税金が高いという話だが、多数の外国車が走っている。
ダイムラーのマーク入りの自動車・バスはもちろん、トヨタ・いすゞ・三菱などの日本車も多く走っている。
バンコク空港から、日本企業の大きな広告を見ている時もそうだが、日本に関するものをモノで見てどこか安心している自分がいる。そのことにふと気がついた。
モノ以外に何かないのか。モノだけでも存在感を示せるだけでも、まだ良い方なのか。
アユタヤのバンパイン宮殿。アユタヤ王朝の宮殿を、現王朝が継いで離宮のようにしてしまっている。日本の、京都御所か那須御用邸とかみたいなものか。
王宮内にある建物は、統一された様式はない。欧風建築が多いが、中国風建築もある。その時々の王様が趣味で造ったようだ。
「この先に緑色の象がいますよ」とツルベが言う。
皆、先へ歩いていくと、象の形に刈り込んだ木がいくつも庭園に配置されている。確かに緑色の象だ。きれいだ。
家族は深緑色の象がいるのだと思っていたらしい。私も同様だ。
外にいるとさすがに暑く、熱が体に篭ってきた。長袖のシャツを脱いで、Tシャツになる。
でも、バスに戻ってしばらくいると、やや寒い。
昨日の疲労も残っているから、バスでは結構眠ってしまう。
日本人町の跡というのにも行く。
といっても、山田長政らの時代だから、相当前であるし、痕跡はほとんどない。
あるのは、石碑や公園風に整備された跡地、土産屋の「山田家」だけである。
公園の奥を、大きな川が流れている、バンコクに続くのだろうか。
土産物屋はイヤなので、川を艀を連ねた船が、いくつか往来しているのをボケ―ッと見る。蝉がやかましく鳴いている。日本とは違う鳴き声だが、夏を彷彿とさせる。
アユタヤは古い町である。アユタヤ王朝があったこともあり、寺院が沢山ある。かなりの数の寺院がミャンマーとの戦争によって荒らされて、そのままになっている。
ちゃんと残っている寺院では、塔に上ってみた。急な階段だが、上るにはさほど苦にならない気がした。
眺めは素晴らしい。塔の周囲を同じような仏像が囲んでいる。五百羅漢状態である。
塔内部の天井には、コウモリがたくさんぶら下がっている。塔の内部だか下には仏舎利(釈迦の遺骨)が安置されているとされているが、何もなさそうだ。
他の寺院でも、塔の小窓から鳩が出入りしており、西アジアの方によくあるというピジョンハウスを連想する(肥料になる糞を取るために用意する鳩の家)。
塔からの眺望を堪能した後、下りようとして足が竦んだ。上りでは意識していなかったが、高さが意外にあるし、階段の傾斜も急なのだ。
下りた後、改めて塔を見てみる。大きさ・高さともにすごいのだが、やや傾斜している。地盤が軟弱なのか、作った年代が古かったため建築技術が未熟だったためなのか。
象にも乗った。
二人一組だが、人数の関係で私は一人で乗る。
乗り心地は良くない。象が一足踏み出すごとに揺れるし、一人で乗っているせいか安定しない。いまどきの乗り物のようにはいかないようだ。
それにしても昔は、象に乗って戦争なんかよくできたものだと感じた。大きい動物だから、今の戦車とか装甲車のような感覚だったのか。
変わった体験ができて面白かった。
母親と妹は、一緒に乗ることができた。彼女たちも象乗りを堪能したようだ。カメラ持ってくりゃ良かった(持ってないけれど)。
夕食を、途中のホテルのレストランで食べる。なぜかカラオケもやっていて、それがうるさい。
タイ人女性が「川の流れのように」とか「知床旅情」を歌っている。
日本人客がいるから、ウケ狙いなのだろうか。こちらにすれば迷惑なだけなのだが。これがウケるという思いこみは勘弁してほしい。
バンコクに帰る際、オプションで申し込んだタイ式マッサージをやってもらう。
足を洗ってもらってから、用意された個室で着替えて、寝転がってマッサージしてもらうのである。
移動の疲れが溜まっていたのか、やってもらう内に眠くなってくる。
マッサージ師の女性は、苦戦していたようだ。
「カタイ、カタイ」と言いながら、いろいろマッサージしてくれる。若くて体力はあるだろうに苦戦するとは、我ながら体が結構固いようだ。
マッサージ師の女性は、私の体を伸ばしたり揉み解したり、うつ伏せになったところを全身の体重をかけてみたり、体をひねって見たり、海老反りにしてみたりと、いろいろ試みてくれた。
お疲れ様です。
ホテルに着いて、一風呂浴びると、すぐ眠りについた。
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