京都出張!

2003年1月29日
 昨日の今日で信じられないが。
 京都に行くんだよなあ、私は。
 面倒くさい。行きたくない。
 せめて、組合の会合(労研集会)でなく、より純粋に京都に行くのだったら良かったのになあ……。
 夏目漱石は、英国留学に向かう際、「これが北京留学だったらなあ」といったことを見送りの人に言ったらしい(漱石は二松学舎に学ぶなど、漢学の素養の豊富な人だった)。
 思わず、連想してしまう。

 起床。
 急に言われたので、旅行準備に手間取り、寝不足気味である。
 私は要領が悪いので、荷物はかなり多くなってしまう。
 うぅ、面倒だ。
 職場まで自転車で行き、職場からM駅まで歩く。

 ホームでN君と待ち合わせる。
 彼は普段のように、黒い上下に黒いコートである。鞄も黒い。
 京極夏彦のミステリーに出てくる、京極堂を連想させられる恰好である。
 これで不機嫌極まりない顔でいたら、怖いだろう。
 「フレッシュひたち」で上野に向かう。
 二人とも気分が高揚し、車内で職場の人物評などで盛り上がる。
 職場から離れないと、こういう話は出来ないこともあるのだが、彼とは結構ウマが合うことが大きい。

 東海道新幹線の「ひかり」に乗る。
 東京と京都との往復と宿泊とは、団体扱いで手配している。乗車している車両は、自分たちと同業の仲間だったりするわけだ。
 なんだかな……。
 いつも、新幹線の車窓は、ワクワクする。
 自分にとって、上野は庭というか玄関先の馴染みの空間だが、東京からは門とか表通りのよそ行きの空間である。感じが違う。
 新幹線の道中は、長い。さすがに、N君も私も少し疲れて、車中で眠る。

 京都到着。
 会合の場所と宿泊地になっているホテルまでは徒歩圏内である。
 外に出る。
 寒い。
 目の前をチラつく白いものは、小雪か。
 曇った空模様と相俟って、寒々しさを増している。
 ホテルに着く。
 案外近いのは何よりだが、街中を移動する時間があんまりないのは拍子抜けである。

 ホテルに到着して、そのまま大広間の会場で、会合が始まる。
 エライ人たちの挨拶は、適度に眠気を誘う。
 今日、この会合で最も興味深かったのは、世界水フォーラムのNPO団体の人の話である。
 言いたい事がハッキリしている話は、聴いていてわかりやすく、面白いものである。

 夕方の交流会の後、N君と京都駅周辺を散策。
 寒いだけで、収穫はあまりない。
 京都タワーは、眺めは良いのだが、内部の展示が、お寒い内容だった。外装はともかく、中身をリニューアルしないと、マズイのではないか。
 京都駅近くのマクドは、別に普通だった。女性店員は、「おいでやす」「こちらのセットがお得どすえ」「おおきに」「またおいでやす」などとは言わない。
 イントネーションは新鮮だったが。

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