讃岐うどん三昧
2003年2月1日 の旅になってきたようだ。
朝6時半頃だろうか。
N君の携帯が鳴る。
目覚まし代わりにアラームをセットしていたのだ。
N君は釣りも趣味にしているから、朝は強い。
私は、宵っ張りなので、朝は弱い。
しかも
「昨日の後遺症のせいか、筋肉痛が」
「昨日って、何のことですか?」
すっかり惚けきっている。
身支度を整えると、チェックアウトをして、早速、讃岐うどんの旅再開である。
まず、高松の店に行く。7時からの営業だ。常連さんもいるようだ。
香川入りしてから初めて、セルフの店に入る。
まず、麺を頼む。
だしつゆは、麺をどんぶりにもらった後に、自分で入れる。小さなタンクに入っていて、蛇口をひねって、入れるのである。
トッピングの天かすと分葱とは無料であるが、のせる天ぷらなどは有料である。天ぷらを食べたら、自己申告でうどんと共に勘定する。
セルフに慣れない自分が何とも場違いな存在であるかのようだ。
うどん自体は美味なのだけれど。
次に、A町にある製麺所を兼ねたうどん屋に行く。
最近は、うどん目当てに外来の客が多いらしく、駐車場がそれなりの台数分用意されている。
うどん屋に入ると、TVカメラの取材も入っている。それだけ知れ渡ってしまったのだろう。
私たちも、そうした情報を元に来ているのだから、とやかくは言えない。
丼に入ったうどんに生卵を入れてかき混ぜたモノを注文する。あとは、備え付けのうどん用の醤油をかけるか、だしつゆを入れるかして、食べる。
たったこれだけのモノなのだが、とても美味だ。 こういう食べ方もあるのだな。
食後の車中でも
「いや〜。美味しかったですね」
「あんな食べ方があるんですね。何というか、うどん自体の旨さと生卵のコクやふんわりした食感が調和していますよ」
N君も満足のようだ。
さすがに、起きてから昼にもならないのに、うどんを2杯は食べ過ぎだ(しかも、大盛りとか、二玉とか頼むので、洒落にならない)。
お腹がやや、重い。
「時間もありますし、金比羅さんに行きませんか?」
「そうですねー。少しは運動しないと」
「さすがに、うどんばかりで、観光らしいこともなしでは、ちょっと」
意見の一致を見たので、道なりに琴平に向かう。
町営駐車場に止めて、参道を歩く。
踏切を越え、アーケードを抜けて、それらしい雰囲気になってきたと思ったら・・・。
約700段の石段が控えてやがった(うぅっ)。
こうなったら、持久戦だ。
石段沿いで営業している店では、参拝客に杖を貸してくれる。あまり必要ではないかもしれないが、雰囲気は大切だ。ありがたく借りよう。
N君を抜きつつ、ところどころで写真撮影をする。ある程度まで来ると、石段から振り返った眺めが素晴らしくなっている。撮影している内に、N君が私を抜いていく。
こんなことを繰り返している内に、本宮に近づいていく。上に行くにつれて、社が立派になっていて、これが本宮かと錯覚することも。
雪も若干残っている。足下に注意。
最後の急な石段をクリアして、やっと本宮にたどり着く。
眺めも、パノラマを楽しめて、素晴らしい。空模様が若干悪く、海の方まで見えない。天気がよいと丸亀の方まで見えるらしいのだが。
航海の守り神ということなので、妹のためにお守りを購入。黄色のお守りだ。
急な石段は、下りるときの方が怖い。参道が日陰で湿ったままで、滑ることも。
下りる途中で、白を基調とした格好の、禰宜(これで良かったか?)さんやら巫女さんやらの行列とすれ違う。参道の途中にお祭りしてあるような神様でも、いちいち立ち止まって会釈をしていく。
石段をどんどん下りていく。
杖を貸してくれた店で、暖かいお茶をごちそうになって、若干の買い物をする。
このあと、金丸座などを見に行く。中には入らなかったが。
琴平から坂出へ移動。この時点でまだ午前である。
奥さんと生まれたばかりの子供とが待っているN君が、早めに切り上げることを提案した。
彼は時折、メールを送ったり、携帯で話しているから、そうしたが良かろう。
坂出の店は、住宅地の中の製麺所である。住宅街の路地から更に横に入った場所にあり、ぱっと見ただけではよくわからない。
地元住民でなさそうな人が何人か歩いているのを見て、やっとわかる。
いかにも作業所といった風情の店の扉を開ける。
奥の方で麺を作っているのが主人のようだ。
扉により近いところで、作られたばかりのうどんを茹でたりしているのが奥さんだろうか。
うどんは、奥さんに言うと、笊に取ってくれ、それを客が湯に入れる。
N君は一玉、私は二玉、注文する。
慣れない様子の私たちに、「こうしてください」と自然な様子で教えてくれる。客ずれしていないその様子にほっとする。
うどんは、すぐに私たちの腹の内に収まった。うどんそのものは、作ったそばから茹でて供してくれているこの店が一番おいしく感じた。麺の鮮度を一番感じさせられた。
だしつゆも、ちょっと変わった風味がする。鰹とも昆布とも違う初めての味だが、いりこだしというヤツだろうか。
私たちの讃岐うどんの旅は有終の美を飾ることができたのである。
岡山にて、N君と私とは別れて別行動となる。
彼は、奥さんと子供のもとへ。
私は、岡山で泊まって、明日は高梁(できれば方谷駅周辺も)に行く予定だ。
朝6時半頃だろうか。
N君の携帯が鳴る。
目覚まし代わりにアラームをセットしていたのだ。
N君は釣りも趣味にしているから、朝は強い。
私は、宵っ張りなので、朝は弱い。
しかも
「昨日の後遺症のせいか、筋肉痛が」
「昨日って、何のことですか?」
すっかり惚けきっている。
身支度を整えると、チェックアウトをして、早速、讃岐うどんの旅再開である。
まず、高松の店に行く。7時からの営業だ。常連さんもいるようだ。
香川入りしてから初めて、セルフの店に入る。
まず、麺を頼む。
だしつゆは、麺をどんぶりにもらった後に、自分で入れる。小さなタンクに入っていて、蛇口をひねって、入れるのである。
トッピングの天かすと分葱とは無料であるが、のせる天ぷらなどは有料である。天ぷらを食べたら、自己申告でうどんと共に勘定する。
セルフに慣れない自分が何とも場違いな存在であるかのようだ。
うどん自体は美味なのだけれど。
次に、A町にある製麺所を兼ねたうどん屋に行く。
最近は、うどん目当てに外来の客が多いらしく、駐車場がそれなりの台数分用意されている。
うどん屋に入ると、TVカメラの取材も入っている。それだけ知れ渡ってしまったのだろう。
私たちも、そうした情報を元に来ているのだから、とやかくは言えない。
丼に入ったうどんに生卵を入れてかき混ぜたモノを注文する。あとは、備え付けのうどん用の醤油をかけるか、だしつゆを入れるかして、食べる。
たったこれだけのモノなのだが、とても美味だ。 こういう食べ方もあるのだな。
食後の車中でも
「いや〜。美味しかったですね」
「あんな食べ方があるんですね。何というか、うどん自体の旨さと生卵のコクやふんわりした食感が調和していますよ」
N君も満足のようだ。
さすがに、起きてから昼にもならないのに、うどんを2杯は食べ過ぎだ(しかも、大盛りとか、二玉とか頼むので、洒落にならない)。
お腹がやや、重い。
「時間もありますし、金比羅さんに行きませんか?」
「そうですねー。少しは運動しないと」
「さすがに、うどんばかりで、観光らしいこともなしでは、ちょっと」
意見の一致を見たので、道なりに琴平に向かう。
町営駐車場に止めて、参道を歩く。
踏切を越え、アーケードを抜けて、それらしい雰囲気になってきたと思ったら・・・。
約700段の石段が控えてやがった(うぅっ)。
こうなったら、持久戦だ。
石段沿いで営業している店では、参拝客に杖を貸してくれる。あまり必要ではないかもしれないが、雰囲気は大切だ。ありがたく借りよう。
N君を抜きつつ、ところどころで写真撮影をする。ある程度まで来ると、石段から振り返った眺めが素晴らしくなっている。撮影している内に、N君が私を抜いていく。
こんなことを繰り返している内に、本宮に近づいていく。上に行くにつれて、社が立派になっていて、これが本宮かと錯覚することも。
雪も若干残っている。足下に注意。
最後の急な石段をクリアして、やっと本宮にたどり着く。
眺めも、パノラマを楽しめて、素晴らしい。空模様が若干悪く、海の方まで見えない。天気がよいと丸亀の方まで見えるらしいのだが。
航海の守り神ということなので、妹のためにお守りを購入。黄色のお守りだ。
急な石段は、下りるときの方が怖い。参道が日陰で湿ったままで、滑ることも。
下りる途中で、白を基調とした格好の、禰宜(これで良かったか?)さんやら巫女さんやらの行列とすれ違う。参道の途中にお祭りしてあるような神様でも、いちいち立ち止まって会釈をしていく。
石段をどんどん下りていく。
杖を貸してくれた店で、暖かいお茶をごちそうになって、若干の買い物をする。
このあと、金丸座などを見に行く。中には入らなかったが。
琴平から坂出へ移動。この時点でまだ午前である。
奥さんと生まれたばかりの子供とが待っているN君が、早めに切り上げることを提案した。
彼は時折、メールを送ったり、携帯で話しているから、そうしたが良かろう。
坂出の店は、住宅地の中の製麺所である。住宅街の路地から更に横に入った場所にあり、ぱっと見ただけではよくわからない。
地元住民でなさそうな人が何人か歩いているのを見て、やっとわかる。
いかにも作業所といった風情の店の扉を開ける。
奥の方で麺を作っているのが主人のようだ。
扉により近いところで、作られたばかりのうどんを茹でたりしているのが奥さんだろうか。
うどんは、奥さんに言うと、笊に取ってくれ、それを客が湯に入れる。
N君は一玉、私は二玉、注文する。
慣れない様子の私たちに、「こうしてください」と自然な様子で教えてくれる。客ずれしていないその様子にほっとする。
うどんは、すぐに私たちの腹の内に収まった。うどんそのものは、作ったそばから茹でて供してくれているこの店が一番おいしく感じた。麺の鮮度を一番感じさせられた。
だしつゆも、ちょっと変わった風味がする。鰹とも昆布とも違う初めての味だが、いりこだしというヤツだろうか。
私たちの讃岐うどんの旅は有終の美を飾ることができたのである。
岡山にて、N君と私とは別れて別行動となる。
彼は、奥さんと子供のもとへ。
私は、岡山で泊まって、明日は高梁(できれば方谷駅周辺も)に行く予定だ。
コメント