歩け、歩け……

2003年5月10日
 もう少し歩いても良かったかな?

 今日は「廃線跡ウォーキング」というのに参加する。
 多摩モノレールの上北台駅から歩き出す。
 まず、東京市水道局の軽便鉄道の跡を訪ねるウォーキングである。サイクリングロードになっていたりするので、訪ねやすい。
 廃線跡を見つつ、多摩湖・狭山湖沿いを通り、西武ドーム・西武遊園地をかすめる。西武遊園地を走るレオ・ライナー(新交通システム)は以前、西武の軽便鉄道だったという。

 まず、東京市水道局の軽便鉄道跡まで、歩き出す。参加人数が多いのに驚く。
 小川沿いを歩くと、民家の裏手を通るような格好となる。
 そうした民家の一つの、囲いの金網に御嶽山の御札が。オオカミの絵柄である(大口真神という)。早速、デジカメで撮影。
 酒造工場にさしかかり、酒を試飲する。ワインのように口当たりの良いものもあり、買おうかどうか迷う。
 結局、下戸なので止めにして、大福を購入。酒が入っているらしく、ちょっと風味がきついが、美味しい。

 山というか丘に向かって歩くような按配である。雑木林の中を歩いたりして、ちょっと気持ち良い。
 雑木林の中に、サイクリングロードが出現する。
 これが、東京市水道局の軽便鉄道跡である。羽村から横田を経て、多摩湖沿いの山口まで続く。現在も辿れるのは一部分である。
 歩いている途中の郷土史博物館で、地元の教育委員会で出している山口貯水池建設工事の写真集があったので購入。当時の貯水池工事・軽便鉄道・祝賀会などの様子が収められ、興味深い。
 多摩湖沿いを歩く。これまた丘を上るような感じになる。暑さもあってなかなか、きつくなってくる。
 道路や歩道・自転車道から湖へは、立ち入り禁止である。たまに、東京都水道局・警視庁などの名前で、立ち入りを禁止する旨、看板が出ている。ただ、結構、古くて判読できないものあるが。
 多摩湖側は東京都だが、狭山湖側は埼玉県である。取締の管轄も埼玉の警察署だったりする。

 やっと多摩湖を一望できるところにまで辿りついた。やれやれ。
 視野が開けるのは、気持ち良い。
 心なしか水位が低いような気がする。他人事ながら、「大丈夫か、東京都の水道は」と思ってしまう。

 途中、西武ドームを撮影したりしながら歩いていると、西武山口線沿いに出る。
 新交通システムになってしまったが、今なら軽便鉄道の方がウケが良いような気がする。小さな機関車が、これまた小さな客車を何両か牽いて走っている様子を想像するのも面白い。

 やっとウォーキングの終点、西武遊園地の入り口に差し掛かってきた。
 終点近くになって、多摩湖側が公園になっているので、ちょっと見てみる。
 桜が多く植わっている。花見の名所なのだろう。
 公園では工事が行なわれている。ダム堰堤の耐震性を上げる工事だという。
 今年度の工事は、耐弾層を剥がすものだとのこと。太平洋戦争中の空襲に備えて、機銃掃射に耐えられるようにしたらしいが、戦後60年近く経って、ようやく剥がされることになる。

 ゴールで、何やら色々貰って、少し休憩。少しは疲れた。
 西武遊園地に無料で入れて、乗り物も無料(多分、1回分だろう)という話だが、ちょっとそんな気になれない。少し休んでから、帰ることにする。

 途中、秋葉原に寄る。
 クラシック音楽のCDを探しているのだ。ハイドンの『戦時ミサ曲』だ。
 できればバーンスタイン指揮のものが欲しい。手塚治虫の『雨のコンダクター』を読んで、聴いてみたくなったのだ。
 探してみるもので、某電器店で見つかる。ただし、輸入版だ。あとで解説書を見ると、歌詞はドイツ語かラテン語かわからぬがもちろん原語で、対訳は英語などの言語だ。ちょっとかなわんなー。
 在庫はなかなかない、ややマイナーな代物なので、贅沢はいえない。購入を決断。
 ちょっと満足。
 秋葉原駅まで歩く途中、神田祭の行列を見ることができた。
 相馬野馬追祭りのPR行列もあり、騎馬の小行列が目の前を通過する。これも撮影する。
 駅前では、祭囃子を演奏しているのに出会えて、ちょっと楽しかった。

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