うむぅ……

2004年2月27日
 何だか、手間取るなぁ……。

 岡山あたりで目が覚める。6時半頃であろうか。
 何だか、寝足りない。眠い。
 高松着は7時半頃である。瀬戸大橋を渡る景色を景色を楽しむと、時間はさほどなくなってしまう。さて、身支度をしなければ。
 今日は、高松で朝食のうどんを食べて、高松城を見る。そのあと、琴平へ電車で行き、金毘羅さんにお参りする。
 丸亀に行き、丸亀城を見て、できれば塩飽諸島の本島に行って見たい。瀬戸大橋で眺めて、島から見るとは面白いかもと我ながら思うが、どうなるだろう。
 そのあと、松山に移動し、宿泊となる。

 高松到着。市内のうどん屋に移動して、朝食とする。県庁近くの店である。
 そのあと、高松城を見る。かつての8分の1の規模になってしまったが、静かで、海近くの立地は新鮮な感じで良い。三大水城の一つだそうな。時折、お堀端を高松琴平電鉄の電車が通り過ぎていく。
 お堀の水は、海水を引き入れていて、水がとても澄んでいる。魚も海のものが泳いでいる。
 天守台に立つと、入港しようとしている船が見える。撮影。
 雰囲気を満喫して、近くの高松築港駅に向かうが、タッチの差で琴平行き電車を逃してしまう。次の琴平行きは30分後である。うむぅ。

 琴平には昨年も来ているが、電車で行くのは初めてだ。日程の構成上、もうちょっと速く走ってくれると助かるんだが。
 金毘羅さんの本宮までは、六百数十段だか七百段近くある。数字だけ見るとプレッシャーだが、何とか登れるだろう。
 本宮まで行って、参拝。ここで止せば良かったかもしれないが、奥宮にも行ってみようということになる。
 更に五百何十段だかある。どーなってしまうんだろう。
 途中、菅原神社や白峰神社がある。
 前者は、讃岐の国司だったこともある菅原道真を祀り、後者は保元の乱で敗れて讃岐に配流されてしまった崇徳院を祀っている。たまたまなのだろうけれど、恨みの深い人が二人祀られているとは、奇妙な縁である。
 崇徳院の恨みの深さは有名である。「この五部大乗経書写の善業を三悪道に投げこみ、其の力を以って、日本国の大魔縁となり、皇(おう)を取って民となし、民を皇となさん」と言ったという。
 吉川英治の『新平家物語』にも出てくる話なのだが、ここに祀られていたんだなぁとしみじみ思い出してみたりする。良く拝んでおかなければ。
 奥宮まで行って見る景色はまたひとしおである。というかかなり脱力状態である。やれやれ。
 帰りの下りで、外国人のバックパッカーが登ってくるのにすれ違う。彼らの背負う大き目の荷物を見て、そのタフさに感心する。
 ゆっくりと下り、JR琴平駅まで向かう。丸亀まで行きたいからだ。
 高松行き普通電車は数分前に出発したばかり。
 今回はこのパターンが多いなぁ。うむぅ…。

 気を取り直して、特急列車で丸亀まで移動することにする。
 単線の路線を、高速で車体を傾けながら走る様は、なかなか見ものである。北海道の車窓よりも、目まぐるしく景色が変わる。速度は同じか、それ以下なのだが。
 丸亀に近づくと、大きな石垣が遠目にも目立つ丸亀城が見えてくる。姫路城などの有名な大きな城にも遜色ない威容である。
 大きな石垣の上には、小ぶりな天守閣が乗っている。現存天主(全国に12、四国に4ある)の一つである。
 丸亀に到着して、鳥料理を出してくれる有名な店があるというので行ってみるが、準備中の札が。
 さらに、本島行きの船は15時半近くまでない(この時点で、14時前後)。うむぅ……。
 ああもう、どうしたものやら。丸亀城を見る気力もなくなった。

 ちょっと悔しいので、今治に立ち寄ることにする。
 今治は、城跡になってしまっているけれど、三大水城の一つだという城があったところである。立ち寄ってみよう。
 今治駅前にいると、なぜか台湾を思い出す。
 駅は高架だし、駅前広場も整備されて、立派なのだが、広場の両側にある店が古びて朽ちかけている。古い店の連なりに、台湾の台南の商店街を歩いた記憶を思い出させられたのだ。
 そういえば、あの時も今日のような温い日和だったな。結構暑くて、頭もぼんやりしていた。今日は暖かさと疲労が、頭を鈍らせている。
 今治城址には、鉄筋コンクリート造りの復興天主が建っている。妙に垂直方向に細長く感じる5層の天主である。
 閉館30分前だったが、天主に上ってみる。天守閣最上階からの海の眺めは気持ち良い。風は強めで、汐の匂いが感じられるような海との距離感も相俟って、水城なんだなぁと強く感じられる。海に向かって左手にはしまなみ街道の橋が見える。
 城址内の吹揚神社で参拝。帰ろうとすると、I君がよろめいた。どうも疲労が足にきたらしい。危ないことである。

 食べ損ねたお昼代わりに、ベーカリーでお茶にした。ひと心地つく。
 普通電車と特急の乗り継ぎで、松山に向かう。
 予讃線は、瀬戸内の海を時折眺められる車窓が良い。天気も良いし。

 路面電車で、今夜の宿泊地である道後温泉のホテルに向かう。
 車内で両替と間違えて、お金を入れてしまった。両替機ではなく、つり銭の出る運賃箱なのだ。慌ててはいけない。
 ホテルに着いて、食事・入浴を済ませると、もう動く気力がなくなった。
 チェックインが遅くなった(19時近く)のに、食事前の入浴を勧めてくれた仲居さんに感謝。

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