日帰り強行軍

2004年5月3日
 今日は覚悟が必要だ。

 今回の(日帰り)旅行に関しては、達成したいミッションがある。
 まず、のんびり酒を飲むこと。とはいえ、私は下戸だから、同行の友人たちのつけた条件である。
 次に、温泉につかること。お互い普段疲れているから。
 できれば、普段とは違った場所に行きたい。
 ということで、私は友人たちに、松・竹・梅の3コースを提示した。
 松…一泊二日の旅行。予算2万円前後。福島方面
 竹…一泊二日の旅行だが、予算1万5千円前後。栃木・群馬方面
 梅…日帰り強行軍旅行。予算1万円前後。会津田島方面
 日程・予算からすると、梅が魅力的だった。宿泊手配ができなかったというのが決定的となり、日帰り強行軍旅行に決定する。

 朝4時起床。5時台の電車に乗るためだ。
 これから浅草に向かい、T君と合流する。
 浅草7時10分発の快速会津田島行きのボックスシートを確保して、北千住でY君とI君と合流する予定だ。
 東武浅草駅で待ち合わせて、ホームに向かう。早く来たので、座席は確保できた。
 列車の編成案内を見たら、予想以上に席が少ないのでビックリした。
 6両編成しかない上、前2両が日光行き、真ん中2両が会津田島行き、後ろ2両が新藤原止まりである。
 北千住で2人と合流するが、結構乗客が列車に乗り込んで来る。T君と私とでボックスを確保しなければ、危ないところだった。栃木を過ぎても立っている人はいた。
 幸い、私たちは席を確保できたので、北千住を過ぎた辺りから酒を飲みだす。…「鬼殺しライト」なんて渋いよ、I君。T君、何でウイスキーなの?みんな、何でそんなに飲めるんだ?飲めなければ、食い気に走るしかない。
 酒を飲みながら、久しぶりの話が弾む。…こんなしょうもない話ができる機会も随分と減ってしまったような気がする。
 下今市から、山に向かい出す。
 新藤原を過ぎると、トンネルが続く。
 トンネルの間に見える車窓は、すっかり違った景色になる。日常では見ることはあまりない、山間の風景である。所々で、桜が咲いている。来て良かったなー。
 会津田島で列車を乗り換え、湯野上温泉に向かう。
 湯野上温泉駅は、民家風の駅舎である。駅前は普通の田舎という感じで好感が持てる。ごみごみした温泉街では興醒めしてしまう。
 とりあえずの目的地は大内宿である。今日は休みということで、結構渋滞しているらしい。
 駅前の土産物屋の親爺は、「大内宿まで6?、徒歩で45分だ」などと言っていたが、そんなに速く歩けるわけがない。駅前タクシーで向かうことにする。
 普通の道は大変混んでいたが、地元の人が知っている林道を行ってくれる。遠回りだが、こっちの方が早く着く。運転手には迷惑かもしれないけれど、こういうルートの方が楽しい。
 旧下野街道の名残も見つつ、車窓を味わう。タクシーは大内宿まで5百メートル位という三叉路まで着けてくれた。3千円かかったが、それだけの価値はある。
 大内宿は、思ったほどではなかった。TVなどで評判にはなっているが。木曽ほどには景観管理がなされていない。素朴さが売りなのだろう。
 昼食は、蕎麦・田楽・栃もちなど。素朴であるが、美味しい。
 T君とY君は、地ビールも注文している。おいおい。
 食後、ぶらりとそこらを歩く。今日はよく晴れている。暑い。風呂に入りたいなー。
 そろそろ戻ろうかということになり、先ほどのタクシー会社に頼んで三叉路まできてもらう。
 もう午後2時を回ろうかという時間帯なのに、まだ大内宿に向かうクルマやバスが跡を絶たない。これは鉄道などで来る場所だ。
 タクシーの運転手は、先ほどと同じ人だった。話し振りも普通に好感が持てて、ありがたい。
 湯野上温泉駅に戻る。次の列車まで時間があるので、風呂に入ろうということになる。駅前の宿に聞いたら、入浴OKとのことなので、入る。
 露天風呂は洗い場はろくにないけれど、入浴するのであれば、これで十分。真ん前に山が見える。
 汗も流して、気分はかなりリラックスしたものになる。
 帰りも列車乗り継ぎで、車中で飲みながら話をする。
 さすがに、私はダウン。
 でも、楽しかった。

 皆と別れた後、今日はあんまり歩いていないと感じた。
 思えば、大内宿近辺を歩いた位だ。
 実家の最寄一つ手前の駅から、歩く。3キロ位か。
 風は強いが、空は晴れ渡り、満月がきれいだ。
 下手な句を詠んだりして、ぶらぶら歩いて帰る。

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