いざ足利へ!

2004年5月9日
 同行の先輩の言葉である。
 「いざ鎌倉!」でなくて足利!
 と言っても、大したことないんだけれど。

 朝、7時50分頃、M線のT駅より、指定の列車に乗り込む。
 S先輩は、以前の部署の時からのつながりだが、お互い、古い部署から離れ(物理的にも)、それ以来の再会である。
 昨年、山梨に共に旅行したメンバーの一人でもあり、異動の気分転換にどこか日帰りで行きたいと話していたのだ。今回、他のメンバーも誘ったが、参加できないとのこと。
 今日はあいにくの空模様だが。

 O駅で、R線に乗り換える。R銭もM線も乗り場が駅の端っこと端っこなので、乗換えが不便だ。
 接続も良くない。多分、接続を意識していないのだろう。
 さらに電車に揺られる。
 足利の一つ手前で下車する。まずはフラワーパークだ。

 フラワーパークは、案外大したことないような気がした。
 藤がとても大きいものがあるのと、白い藤棚がトンネル状になっているのが、このシーズンの目玉である。入場者数が案外多いのに感心した。花が良いと、結構、人を集めるものなのだ。
 入場料はシーズンによって、最高で1200円から、シーズンオフの時は無料になる。今回は800円。藤の盛りはやや過ぎているようだ。
 写真を何枚か撮る。撮ってみると、結構きれいなものである。これは来て良かったかもしれない。
 みやげ物は、ご多分に漏れず、藤なんとかというのが多い。何でこういうのを名物にするのかはよく分からん。

 フラワーパークのシャトルバスで足利学校へ。
 こちらもあまり期待していなかったが、結構な代物だった。
 足利学校の起源は、3つある。一番古い説を採ると、奈良時代に遡るという。
 室町時代に宣教師が来て「日本最大の大学」と言っていたらしいから、その頃からあるのかと思っていたが、そうでもないらしい。
 江戸時代には、朱印地として百石を有したほか、修理費用などの大きな支出には幕府から費用が出るなど、保護はされていたようだ。
 『陰摩羅鬼の瑕』(京極夏彦、講談社ノベルス)では、儒教も絡む謎がテーマである。最近読んだばかりで、興味がいっそう増した。

 昼食を近くの店で済ませて、街を歩く。
 老舗の菓子屋で、最中や古印せんべい、芋ようかんを購入する。
 どれも美味しい。
 しかし、食べきれるのか?<私
 足利織姫神社は、街の北西にある丘の上に立地している。渡良瀬川まで見えて気持ち良い。
 そういえば、京極夏彦の京極堂シリーズには『絡新婦の理』という作品もある。これは、女性とか機織とかも絡む謎がテーマである。
 東武の足利市駅まで行くと、大麦のダグワースなる洋菓子を売っていたので購入する。この辺りでは、大麦の生産もしているのだ。素朴な味わいで美味しい。
 雨が強くなってきた。

 帰りの車中で貰ったガイド地図を見て、話したり、食べたり。
「からくり時計が三つもあるって、どうなんでしょうね?」
「鶏足寺って、凄いネーミングだね」
「足利学校で行われる祭事を市長が執り行うって、いいのかなぁ」
 などと話したりして、旅は終わりに近づいて行く。
 電車に2時間半は揺られて帰る。

「足利って、案外、面白かったね」
「次はどこに行きましょうか」

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