鬼無里へ

2004年5月29日
 やっと行くことができる。
 平日に心晴れないことが増えた。
 以前の部署にいた時は、忙しくなれば旅行に行く回数も減る、だから今のうちに旅行しようと思っていたが、甘かった。
 忙しさの度合いが増すと、かえってストレスが溜まってきて、気分転換を求めてしまうのだ。
 私の場合、人と話すことや旅行が気分転換である。

 早起きして、一番の電車に乗り、上野駅に向かう。眠い。車中で深い眠りに落ちる。
 6時半発の「あさま」に乗車。かえって眠れなくなるような気もしたが、いつしか眠ってしまう。
 気がつくと軽井沢だ。もう30分もすれば長野だろうか。そろそろ、長野到着を前泊組に知らせようと思い、メールを幹事役のMさんに送る。さて、どういったメンバーが来ているだろう。
 長野に8時過ぎ到着。とりあえず、善光寺口に向かう。
 ところが、誰もいない。Mさんの携帯電話に連絡するが繋がらない。仕方ないので、前泊組の一人であるK氏に連絡する。まだホテルにいるとのこと。歩いた方が早そうだ。
 ふと気が付くと、他の参加メンバーのTさん夫妻がいた。彼らも連絡がつかず、ホテルに向かうところだったようだ。
 では参りますか。

 少し道に迷いながら、前泊組のいるホテルに着いた。
 ロビーで待っていると、Hさんたちが来た。
「Mさんは、仕事が忙しくて来られないって。珍しいね」
 本当に珍しいこともあるものだ。この手の旅行に一番乗り気で、他の人が忙しくても、自分は何とかしてしまうのだが。
 久しぶりに話していると、信州在住の写真家のMさんがやって来た。この方も前泊していたのだ。
 前泊していた人たちは、昨夜バラバラに合流(?)したという。早い人は夕方遅く、遅い人は夜11時半過ぎとか。
 誰も来ないので大丈夫かと思った人もいたようだ。

 9時過ぎ、クルマに分乗して、鬼無里に向かう。
 途中で、美味しいおやきの店に寄る。さらに合流するメンバーがいるのだ。これで人数は15人、クルマは4台になる。

 鬼無里の奥裾花に到着。駐車場からはシャトルバスに乗って、ハイキングコースの入り口に行く。
 5月はちょうど新緑の季節。ブナの緑はとてもきれいで、他の植物の緑と共に微妙な配色が楽しめる。青空の色と一緒になると、美しさがさらに感じられる。
 今日は天気が悪くなると聞いていて覚悟してきたが、予報が外れてくれたので良かった。むしろ暑いくらいだ。上着など持ってくるのでなかった。
 時には山並みが見えて、気持ち良さを感じる。
 水の流れの中に生える水芭蕉も最後の方で見られた。ところどころ水が枯れていてあまりきれいでなかったので、これは良かった。水芭蕉はやはり水辺にあってほしい。
 写真家のMさんが、時折、花の説明をよくしてくれる。皆、見たり、匂いを嗅いだり、写真に収めたり、説明に聞き入ったりと様々だ。ちょっと寄り道が過ぎるような気もするが。

 途中、寄り道を繰り返したので、予定をはるかにオーバーしてハイキング終了。これから明科に向かう。
 明科にて更に、3人合流の予定。
 その内、2人は地元の人なので、写真家のMさんが彼女たちと連絡を取り、18人分の夕食を頼むよう指示する。郊外型ショッピングセンターのようなところに中華料理店があり、そこで作ってもらったものを、今夜泊まるところに持ち込んで夕食とするのである。
 鬼無里から明科方面に向かう。車中で、天気に恵まれたことを喜び合う。
 明科のショッピングセンターで合流。2人は長野の人だが、1人は山梨の人である。これで人数は18人、クルマは6台になる。
 料理はテイクアウトのつもりだったが、注文した二人は店で食べるものと思って、席を取ったりしていたのだった。テイクアウトでもその場で食べるにしても、人数が人数だから、スゴイ話だ。
 料理ができ、飲み物も調達して、バンガローに向かう。
 私たちの乗っているクルマは先頭で、バンガローに向かうために右折レーンに入ったら、左側の直進レーンに3台目のクルマが。私は運転していないが、思わず焦ってしまう。
 あちらも同様な様子。何とか、右折レーンに入ってもらえたが。
 さらに不思議だったのは、2台目にいたはずのクルマが、反対車線にいたことである。どうやったんだろう?

 山の森の中にミニ天文台付きの管理棟があり、バンガローが何棟か点在する。料理などは自分でやれるように、各棟に台所や食器などもある。今回来られなかったMさんが居たら、大いに騒いで飲んで、結構喜んだろうに。
 到着後、一番大きなバンガローで食事しつつ飲む。テーブルや食器を集めたりするのが一仕事であったが。
 管理棟にある風呂に入った後、天体観測をしていたので、参加する。
 肉眼で、北斗七星や北極星を見たのは久しぶりだ。いいなー。
 その後、さらに飲んだりもするが、疲れが出てきて、早めに自分のバンガローに退出する。

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