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熊野から鳥羽へ(旅行2日目)
2004年10月10日 旅行 いよいよ、八咫烏(やたがらす)に会うことができそうだ。
今日の天気は晴天。台風一過の後は、さすがに天気が良い。
宿の前を流れる川は増水しているが、エメラルドグリーンのきれいな流れだ。これで川原に設けられた露天風呂につかることができれば良かったのだろうが、そこまでは欲張りか。
皆で支度をしつつも寛ぎ、写真を何枚かパチリ。宿の喫茶店でも寛ぐ。コーヒーは炭焼きコーヒー、スプーン代わりに備長炭のスティックが付いている。スティックは指で弾いたりすると、キンキンと金属質の音がする。本物だ。さすがにご当地だ。
宿から車で熊野本宮大社に向かう。
宿から車で15分前後走ったところで、本宮大社である。
丘というか山に今の社がある。かつては川の中洲にあったが、明治時代に流された。森林の乱伐が原因らしい。
残った建物を今の場所に遷している。かつての境内には大きな鳥居があり、かつてを偲ぶ拠り所になっている。今回はそちらを見られそうにない。
石段が長く続く。祖母を気に掛けつつ、上って行く。
石段を登り切ると門が見える。横には摂社だろうか、お社がある。何となく眺めが手狭な感じがする。正直なところ、この眺めを見て、ちょっと失望する。流される前は大きな境内だったそうだが、規模が縮小してしまったのか。
だが、門をくぐって本殿に向かうと、そうでもなかった。門から神殿まで案外奥行きがある。建物の古さが周囲にすっかり馴染んでいて、明治時代に遷してきたとは思えない。
一昨年に行ってきた出雲大社を思い出した。何となく、感じが似ている。出雲にも熊野大社があるそうで、出雲の方が早かったという話もあるらしい。
こちらの熊野大社のお祭りしている神は、スサノヲノミコトだという。違う名前になっているけれど、地元の人はスサノヲだと思って拝んでいるらしい。
他にもアマテラスなど、いくつか神様をお祀りしているので、順繰りに拝む。
門を出て、社務所に向かう。改めて周囲を見回すと、八咫烏の幟が掲げられている。本当に脚が3本ある。
社務所で、烏文字の神符と勝守を求める。神符は烏の絵文字で書かれた紙だ。
今日は、熊野三社を巡ってしまおうということなので、あまりのんびりもしていられない。めったに来られない所で勿体無いが、次の目的地である熊野那智大社に向かう。
ここも案外とんでもないところにある。車でずっと道を登り切ったところに駐車場があるのだけれど、さらに石段をずっと上って行かないと那智大社に行くことができない。
駐車した後に聞いたら、那智大社の方ではなく、滝や五重塔(といってもコンクリート造りだが)の方には、参詣者専用の駐車場があるという。父が祖母を車に乗せて、そちらから行くことになった。
残った私たちは、そのまま石段を上って行く。石段は急だけれど、前に行った金毘羅さんよりはマシな気がする。あんなに長くはないし。
那智大社は、本宮とは違った感じだ。修験道とかなり混交があるらしく、神社というよりはお寺という感じを強く感じる。
一番気持ち良い眺めは、やはり五重塔からの滝の眺めだろう。お決まりなのかもしれないが、初めてだから、これでも良いのだ。パチリパチリと写真を撮る。途中で電池が切れたのには、ちょっと焦ったが。
那智大社から昼食も兼ねて、串本町方面に向かう。行ける所まで行って、南海の眺めを楽しもうということだ。
台風一過後の空は夏空を思わせる青さで、気温も夏並みに高い。自動車の外気温表示が25度を超えている。
串本では橋杭岩を見る。時間があれば、本州最南端の地まで行くのだが、その余裕はなさそうだ。それでも、この眺めのよさは素晴らしい。夏のような青空のもとに広がる海の色。橋杭岩はそのまま向こうの島まで続いているような眺めだ。
橋杭岩の近くの店で昼食をとる。
紀州は鯨の土地でもある。ここでも鯨を使った食べ物を売っている。鯨のベーコンというものまである。なかなかいい値段で売られている。おいしく食べられるように作れれば良いけれど、どうなのだろう。鯨を日常的に食べていた人の方がだんだん、少数派になってきているのではないだろうか。
串本から新宮の速玉大社に向かう。車の外気温表示は28度になっている。真夏に近いな、これは。10月は秋ではないのか。
昼下がりの日差しも、真夏を思わせる。昼食後の満腹感とエアコンの利いた車内の気温が心地よさを誘うが、運転中は我慢だ。車内はいつの間にか静かになっている。皆さん、お昼寝モードだ。
熊野速玉大社に到着。新宮市内にある大社は、本宮や那智のように借景がないためか、境内がやや狭く感じる。
建物は新しいのか、白い外壁に朱を使った建物が主であるためか、派手というか明るい感じがする。神様の祀り方は本宮に似ているが、拝殿が神殿の横にあり、三社の中では馴染みのあるスタイルに思われた。
さすがにやや疲れたのかボーっとして立っていると、結婚式のカップルや参列者がゾロゾロ移動しているところを見ることができた。何となく、奇妙な感じがする。そんなに疲れたのか。
頭の働きが普段に増して鈍っていたので一瞬分からなかったが、花嫁がウェディングドレス姿なのだ。しかも足元はいかにも土足という感じの運動用シューズらしきものを履いている。裾が長いので、たくし上げて歩いているのだが、洋装であることも相俟って、ちぐはぐな感じが目立った。
このカップルは、この神社に何を期待して挙式したのだろう。
いよいよ、鳥羽に向けて北上する。今日は何時に着くことができるだろうか。
海沿いの国道からの眺めは素晴らしいのだけれど、時間がかかって仕方ない。旅客に関しては鉄道がちゃんと動いていれば問題ないけれど、貨物などに関しては高速道路があっても良いように思う。国道だけでは心許ないように思うのだが。
行きで見た景色を見つつ北上する。多気にあるシャープの工場を見ると、伊勢に向かう高速道路は近いはずだ。もう暗くなってきている。
自動車道に乗った時には、すでに日は暮れてしまっている。道はかなり空いている。北海道の自動車道を思い出す。ついスピードが出過ぎてしまうので要注意だ。父からも注意される。危ない危ない。
伊勢市の辺りだろうか。高速道路は終点になり、そのまま国道を鳥羽に向けて走る。ナビに従って走って行くと、宿に近づくにつれて、ややこしい道を走らされる。
一度、道の分岐を見失ってしまう。駐車が多くて分岐の辺りにも車があったので、駐車場と勘違いした。戻って、再びナビの案内に従って走ると、今夜の宿に到着する。
今日の天気は晴天。台風一過の後は、さすがに天気が良い。
宿の前を流れる川は増水しているが、エメラルドグリーンのきれいな流れだ。これで川原に設けられた露天風呂につかることができれば良かったのだろうが、そこまでは欲張りか。
皆で支度をしつつも寛ぎ、写真を何枚かパチリ。宿の喫茶店でも寛ぐ。コーヒーは炭焼きコーヒー、スプーン代わりに備長炭のスティックが付いている。スティックは指で弾いたりすると、キンキンと金属質の音がする。本物だ。さすがにご当地だ。
宿から車で熊野本宮大社に向かう。
宿から車で15分前後走ったところで、本宮大社である。
丘というか山に今の社がある。かつては川の中洲にあったが、明治時代に流された。森林の乱伐が原因らしい。
残った建物を今の場所に遷している。かつての境内には大きな鳥居があり、かつてを偲ぶ拠り所になっている。今回はそちらを見られそうにない。
石段が長く続く。祖母を気に掛けつつ、上って行く。
石段を登り切ると門が見える。横には摂社だろうか、お社がある。何となく眺めが手狭な感じがする。正直なところ、この眺めを見て、ちょっと失望する。流される前は大きな境内だったそうだが、規模が縮小してしまったのか。
だが、門をくぐって本殿に向かうと、そうでもなかった。門から神殿まで案外奥行きがある。建物の古さが周囲にすっかり馴染んでいて、明治時代に遷してきたとは思えない。
一昨年に行ってきた出雲大社を思い出した。何となく、感じが似ている。出雲にも熊野大社があるそうで、出雲の方が早かったという話もあるらしい。
こちらの熊野大社のお祭りしている神は、スサノヲノミコトだという。違う名前になっているけれど、地元の人はスサノヲだと思って拝んでいるらしい。
他にもアマテラスなど、いくつか神様をお祀りしているので、順繰りに拝む。
門を出て、社務所に向かう。改めて周囲を見回すと、八咫烏の幟が掲げられている。本当に脚が3本ある。
社務所で、烏文字の神符と勝守を求める。神符は烏の絵文字で書かれた紙だ。
今日は、熊野三社を巡ってしまおうということなので、あまりのんびりもしていられない。めったに来られない所で勿体無いが、次の目的地である熊野那智大社に向かう。
ここも案外とんでもないところにある。車でずっと道を登り切ったところに駐車場があるのだけれど、さらに石段をずっと上って行かないと那智大社に行くことができない。
駐車した後に聞いたら、那智大社の方ではなく、滝や五重塔(といってもコンクリート造りだが)の方には、参詣者専用の駐車場があるという。父が祖母を車に乗せて、そちらから行くことになった。
残った私たちは、そのまま石段を上って行く。石段は急だけれど、前に行った金毘羅さんよりはマシな気がする。あんなに長くはないし。
那智大社は、本宮とは違った感じだ。修験道とかなり混交があるらしく、神社というよりはお寺という感じを強く感じる。
一番気持ち良い眺めは、やはり五重塔からの滝の眺めだろう。お決まりなのかもしれないが、初めてだから、これでも良いのだ。パチリパチリと写真を撮る。途中で電池が切れたのには、ちょっと焦ったが。
那智大社から昼食も兼ねて、串本町方面に向かう。行ける所まで行って、南海の眺めを楽しもうということだ。
台風一過後の空は夏空を思わせる青さで、気温も夏並みに高い。自動車の外気温表示が25度を超えている。
串本では橋杭岩を見る。時間があれば、本州最南端の地まで行くのだが、その余裕はなさそうだ。それでも、この眺めのよさは素晴らしい。夏のような青空のもとに広がる海の色。橋杭岩はそのまま向こうの島まで続いているような眺めだ。
橋杭岩の近くの店で昼食をとる。
紀州は鯨の土地でもある。ここでも鯨を使った食べ物を売っている。鯨のベーコンというものまである。なかなかいい値段で売られている。おいしく食べられるように作れれば良いけれど、どうなのだろう。鯨を日常的に食べていた人の方がだんだん、少数派になってきているのではないだろうか。
串本から新宮の速玉大社に向かう。車の外気温表示は28度になっている。真夏に近いな、これは。10月は秋ではないのか。
昼下がりの日差しも、真夏を思わせる。昼食後の満腹感とエアコンの利いた車内の気温が心地よさを誘うが、運転中は我慢だ。車内はいつの間にか静かになっている。皆さん、お昼寝モードだ。
熊野速玉大社に到着。新宮市内にある大社は、本宮や那智のように借景がないためか、境内がやや狭く感じる。
建物は新しいのか、白い外壁に朱を使った建物が主であるためか、派手というか明るい感じがする。神様の祀り方は本宮に似ているが、拝殿が神殿の横にあり、三社の中では馴染みのあるスタイルに思われた。
さすがにやや疲れたのかボーっとして立っていると、結婚式のカップルや参列者がゾロゾロ移動しているところを見ることができた。何となく、奇妙な感じがする。そんなに疲れたのか。
頭の働きが普段に増して鈍っていたので一瞬分からなかったが、花嫁がウェディングドレス姿なのだ。しかも足元はいかにも土足という感じの運動用シューズらしきものを履いている。裾が長いので、たくし上げて歩いているのだが、洋装であることも相俟って、ちぐはぐな感じが目立った。
このカップルは、この神社に何を期待して挙式したのだろう。
いよいよ、鳥羽に向けて北上する。今日は何時に着くことができるだろうか。
海沿いの国道からの眺めは素晴らしいのだけれど、時間がかかって仕方ない。旅客に関しては鉄道がちゃんと動いていれば問題ないけれど、貨物などに関しては高速道路があっても良いように思う。国道だけでは心許ないように思うのだが。
行きで見た景色を見つつ北上する。多気にあるシャープの工場を見ると、伊勢に向かう高速道路は近いはずだ。もう暗くなってきている。
自動車道に乗った時には、すでに日は暮れてしまっている。道はかなり空いている。北海道の自動車道を思い出す。ついスピードが出過ぎてしまうので要注意だ。父からも注意される。危ない危ない。
伊勢市の辺りだろうか。高速道路は終点になり、そのまま国道を鳥羽に向けて走る。ナビに従って走って行くと、宿に近づくにつれて、ややこしい道を走らされる。
一度、道の分岐を見失ってしまう。駐車が多くて分岐の辺りにも車があったので、駐車場と勘違いした。戻って、再びナビの案内に従って走ると、今夜の宿に到着する。
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