カヤック

2005年5月29日
 カヌーとカヤックは違うものらしい。
 カヤックとカヌーの大きな違いは、パドル(櫂)である。パドルの漕ぐ部分がシャフトの両側にあるものをカヤック、片方だけにあるものをカヌーという。パドルが違うだけで、漕ぎ方も結構異なってしまう。

 今日は、ロッジの片づけをしてから、カヤック(ついカヌーと言ってしまうけれど)の体験することになっている。
 ところが、途中、手違いがあったらしく、我々がカヤック持参で、インストラクターのみを付けてもらうことになってしまっていたらしい。
 カメラマンの人に交渉してもらったところ、何とか、10時半からカヤックの貸し出しも受けることができることになった。
 写真家の人にはいつもお世話になってしまう。ありがとうございます。

 池まで行く。
 カヤックとカヌーの違い、カヤックとはどういったものかということから教わる。
 カヤックはもともと、イヌイットが使ったという。アザラシの骨で組んで、外側を皮で覆う。パドルは槍も兼ねていて、元はもっと尖っていたのだそうだ。パドルでアザラシを狩るのだ。狩ったアザラシは、肉などを取った残りの骨と皮で、カヌーになる。
「自分たちの骨と毛皮で作られたものに人間が乗って、自分たちを狩るんだから、イヤよねー。本当に天敵じゃない?」
とはFさんのお言葉。
 次にパドルの持ち方、カヤックの乗り方・降り方・漕ぎ方・いざというときの対処法を主に教わる。
 パドルの持ち方は、中心から等しい距離に手を置く。肘の角度は90度になるくらいが適当とのこと。
 乗り方はまず、カヤックを岸と並行に着けて、パドルを座席の後ろに置く。パドルから絶対手を離さない。
 利き手が右なら、右の手のひらと親指でパドルを押さえ、座席の後ろの縁を残りの四本の指で押さえる。
 その状態で、お尻から座席の後ろに置く。足はまだ岸に残っている。これが一番、重心移動が安定するのだそうだ。カヤックの上では、絶対に立ってはいけない。
 お尻を乗っけて安定した状態であれば、両足をそろえて座席に入れて、お尻も座席に入れる。座る位置が定まったら、パドルを前に持ってくる。これで、乗船完了である。
 降りる場合は、乗る時の逆をすれば良い。
 漕ぎ方は、直進する場合はパドルを交互に水に入れて漕ぐ。曲がりたい時は、片側だけ漕ぐ。止まりたい時は、パドルを交互に水に入れて、漕がない(片側だけ入れると、片側だけ抵抗が生じるので、曲がるのに使えることを、あとで発見した)。後ろに進むときは、逆に漕げばいい。
 次に、ライフジャケットを着る。舟が引っくり返ったら、とりあえずびっくりして、それから冷静になって、座席から体を引き抜く。ライフジャケットは浮力があるので、泳げない人でも浮くことができる。体が座席から抜けないと、浮いてこられない。

 ここまで教わって、早速、乗船。
 インストラクターの人のおかげもあり、スムーズにいった。
 うまくは漕げないけれど、池の上なら十分だ。川ではまだまだ無理がある。
 水の上をスーッと進むのは、とても気持ち良い。景色もきれいだし。ボートより楽しいのではないだろうか。
 パドルの操作が下手なためか、水が垂れてきて、カヤックの中に少し水がたまる。座席のあるお尻のあたりはまだ良いとしても、そうではない太ももなどはちょっと冷たく感じる。
 あと、パドルはあまり高く振り上げて漕がなくても良いことがわかる。腕が疲れてしまう。
 それを除くと快適そのものだ。

 MさんやFさんたちが池の一角で騒いでいる。
 「アザラシ狩りだ!」「人間対アザラシ」などと言って、遊んでいるのだ。なかなか騒がしく、楽しそうである。

 池を一巡りする。山の中の池は水も周囲もきれいで、写真を沢山撮ってしまう。

 ひとしきり楽しんでると、2時間はあっという間だ。岸に引き上げる。
 お腹も空いた。
 引き上げて、片付けて、ひとしきり談笑する。
 昨夜の残りの、酒やつまみや菓子を食べて、エネルギー補給もする。
 インストラクターの人に感謝して、別れる。

 この後、阿弥陀堂に行ったり、周囲の棚田などを見て、きれいな風景を堪能する。
 私ともう一人の人は、先に帰ることにして、お別れする。まだまだ明るいのに、もう3時半では、もう帰らないといけない。
 月曜日休めれば、もっとお付き合いできるのだけれど。残念。

 長野からの新幹線では、お弁当を食べた後、眠くなって、そのまま寝てしまう。
 またカヤックをやってみたい。

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