ベイラントの自由
2006年2月15日 『週刊街道をゆく』のオランダ紀行3に目を通している。
本に再び目を通すより、楽だし、写真が多くてイメージがはっきり湧きやすい(反面、イメージを制約される危険はあるが)。
その中で、オランダ独立戦争の際に、ベイラントというオランダ商人が、敵であるスペイン軍に武器などを売って儲けるという話が出てくる。
これに、当然、他のオランダ人たちは抗議するが、彼は「どうやって儲けようが自由だ」と反論したとか。
こうした自由を「ベイラントの自由」というのだそうな。
星新一のショート・ショートに、宇宙人がやって来て、放火したり人殺しをする話がある。
宇宙外交の観点から、その宇宙人を有罪にしたくない人々は、優秀な弁護団を組織し、裁判官に圧力をかけて、無罪を勝ち取る。
「被告人は、人間ではない。したがって、人間に適用される法律は、彼には適用すべきでなく、無罪である」という判決が出る。
ところが、その宇宙人が法廷の外に出たとたん、殺された人間の遺族である少年が、宇宙人を殺してしまう。
慌てふためき、「人殺し」と詰め寄る人々を前に、少年はこう言う。
「彼は人間ではないんでしょう。何で殺人になるんですか」
ルールに反しさえしなければ、どんなことをしても自由という発想も、付き合っていると疲れてくる。 こんなケースが出るたびに、「新たに規制を」「罰則の強化を」と騒がれ、新しいルールを作っても、穴をくぐって、利益を得ようとするケースは出てくるのだし。
息抜きが必要かも(^_^;)
本に再び目を通すより、楽だし、写真が多くてイメージがはっきり湧きやすい(反面、イメージを制約される危険はあるが)。
その中で、オランダ独立戦争の際に、ベイラントというオランダ商人が、敵であるスペイン軍に武器などを売って儲けるという話が出てくる。
これに、当然、他のオランダ人たちは抗議するが、彼は「どうやって儲けようが自由だ」と反論したとか。
こうした自由を「ベイラントの自由」というのだそうな。
星新一のショート・ショートに、宇宙人がやって来て、放火したり人殺しをする話がある。
宇宙外交の観点から、その宇宙人を有罪にしたくない人々は、優秀な弁護団を組織し、裁判官に圧力をかけて、無罪を勝ち取る。
「被告人は、人間ではない。したがって、人間に適用される法律は、彼には適用すべきでなく、無罪である」という判決が出る。
ところが、その宇宙人が法廷の外に出たとたん、殺された人間の遺族である少年が、宇宙人を殺してしまう。
慌てふためき、「人殺し」と詰め寄る人々を前に、少年はこう言う。
「彼は人間ではないんでしょう。何で殺人になるんですか」
ルールに反しさえしなければ、どんなことをしても自由という発想も、付き合っていると疲れてくる。 こんなケースが出るたびに、「新たに規制を」「罰則の強化を」と騒がれ、新しいルールを作っても、穴をくぐって、利益を得ようとするケースは出てくるのだし。
息抜きが必要かも(^_^;)
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